昨今、サポートやお問合せにおいてMinitabの自動化に関する内容が増えてきております。 定常業務でルーティンワーク化した作業を自動化することで手間をかけたくない。また、その手間を結果の解釈や判断に使いたいという要望からのようです。そこで、今回は自動化の際に避けては通れないMinitabのマクロについて記事にしたいと思います。
Minitabには3種類のマクロが存在します。
①Exec(.MTBファイル)
より簡単な形式のMinitabマクロです。実行したばかりの一連のコマンドを再実行する場合に便利です。たとえば、Minitabセッションであらかじめ作成したグラフを再実行する場合などです。履歴ウィンドウのコマンドをハイライト表示して、Execファイルとして保存します。

Execの記述イメージ
②グローバルマクロ(.MACファイル)
アクティブなワークシートのデータを分析および操作できます。ただし、アクセスする列、定数、および行列のIDはマクロの中で指定する必要があります。
③ローカルマクロ(.MACファイル)
引数の使用や独自のサブコマンドを持つため、グローバルマクロよりも強力で柔軟です。ユーザーは、マクロ実行時に処理するデータを指定することもできます。ただし、ローカルマクロは、グローバルマクロよりも記述が複雑です。

マクロの記述イメージ(一部抜粋)
難易度は、Exec→グローバルマクロ→ローカルマクロの順番で上がっていくイメージでしょうか。
Execの利用方法は、過去に記事を書きましたので、そちらをご覧ください。
2013年8月 Minitabの操作方法 ~繰り返し作業の自動化~
マクロについて詳細を知りたい方は下記をご覧ください。
○Minitabをお持ちの方
Minitab起動 > ヘルプ > ヘルプ > マクロ
○Minitabをお持ちでない方
Minitab社サポートページ ~マクロの基本~
マクロに不慣れな方は、まずはExecから試していただくと良いと思います。 来月は.MACファイルを使ったマクロの使用例をご紹介したいと考えています。
[ by R.Annoki ]
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